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2005年2月14日 (月)

古農家改修記~風呂

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この古い農家にはちゃんと風呂場はあったのですが、もともとはなかった建物に後からつけた、あんまり面白くない現代版の風呂なのです。そこで、昔の生活を彷彿とさせるような、かといってここに泊まる人達に、薪割りをさせるわけにもいかないので、ちょっぴりレトロな香りの風呂場を作ろうと思い立ちました。所長と私がめずらしく意見を一致させたのが、「五右衛門風呂にしたい」!探した末、昔ながらの鋳鉄の五右衛門を作っているところを見つけ出し、二人くらいは一度に入れる大型を仕入れました。というわけで、現在裏の竹やぶを切って、「竹やぶの眺められる五右衛門風呂」を作っております。いま五右衛門を据え付けて、回りをモルタルで固めたところ。十分乾燥したら、今度は床を左官で仕上げます。

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2005年2月11日 (金)

自由に踊るって?

レインファームの2階では、月に1度「ダンス・セッション」という教室をやっています。お近くの方は、夜あやしい太鼓のリズムに思わず「この店はなんなんだ」と怪訝に感じることがあるやもしれません。が、決して怪しいことをしているわけでも、ましてや宗教をしているわけでもありません。(すでにそう思われているのかもしれませんが・・・!)
きちんと音楽と民族舞踊のレッスンを受けてこられた先生が、まったく踊りのおの字もできない私を含む素人相手に、体のリラックスから始まってリズムの取り方、体のバランス感覚を意識して踊ることの大切さ、形に縛られない、自由に手足を動かして踊るためのヒントを与えてくれる、そんな教室なのです。普段決まった動きしかしていない都会暮しの私たちにとって、体の隅々まで意識する機会はなかなかありません。こうした暮しが日常化すると、慢性的な肩こりや体の硬直で、体も心もほぐれない、困った状態になることは、私達自身が一番実感しているのではないかと思います。そんなことをいっている私自身、設計の仕事をしていると長時間図面を引き続けたり、電話で座りっぱなし、現場で冷え切ったりと、「自由な体の動き」とは程遠い生活になりがちでした。
そんな時、以前からお付き合いいただいている近所の「じゃらんじゃらん小舎」というギャラリー&カフェを営むオーナーさんが、「自由に踊ろう」をテーマにした定期的な踊りの教室の場所を探していると聞き、私も自由に参加させてもらえるという条件で、レインファームの2階を使ってもらうことになったのです。
私達の仕事は建築ですが、入れ物としての建築だけではなくて、中身を充実したものにすることで、より建物が生き生きとするような暮しを体感してもらいたいという気持ちがあります。それは環境由来のアレルギーや過敏症で苦しんでいる方々と接するたびに、体の苦しみを少しでも心をほぐすことで軽くできたらいいのにと思うことがとても多いからかもしれません。こうした明らかな病気として現れていない、一見健康そうな人達にも、同じリスクが課せられていることを考えると、こうした一つ一つのちいさいけれど、充実した時間をもつことは、現代の生活にはとても大切なことのように思えてきます。ストレス解消になりますよ!老若男女関係なく、参加者もいろいろです。
ちなみにダンスセッションは第4土曜日夜7時から。受講は1500円。運がよければ、飲み物もあります。
着替える場所はありますので、ジャージなどの動きやすい服がおすすめです。お申し込みはじゃらんじゃらん(042-577-3908)もしくはレインファーム(042-501-2291)まで。

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古農家改修記

去年夏の終わりに手に入れた、ここ埼玉県比企郡吉見町にある、古い農家に、ようやく本格的に移ることになりました。
2階建ての母屋に農作業に使っていた鉄骨の2階屋、用途が謎の高床式倉庫、米蔵、井戸小屋、そしてお稲荷さんまである昔からの農家、300坪以上。広々とした畑、田んぼの中に建っています。
そんな吉見で、秋からやってきたことといえば、ひたすら膨大な量の家庭ごみの処分。荷車や、さびた自転車、乳母車、何が入っているのか不明の恐ろしげな薬品びん、などなど、分別も不可能な品物が敷地のいたるところから出てきました。見る人が見れば、貴重な品も混ざっているのかもしれませんが。
けれども、それらを片付けていくと、母屋の2階の見事な小屋組みが姿を現しました。昭和初期に当時の「古材」で組みなおされたという、曲がりうねった黒光りする美しい梁の連なり、その上には、今ではめったに見ることのない、杉皮で葺かれた屋根の下地、そして竹の木舞に荒木田の壁が、しっかりと家を守っていました。重要文化財でもなんでもない、少し前までは当たり前に作られていた普通の農家の家ですが、ずっと見ていても飽きることがない美しさと素材の持つ力強さを感じずにはいられません。今同じものを建てようとすれば、ある意味贅沢なものになってしまうのでしょう。
埃まみれでまだ写真をお見せするには、家が恥ずかしがりそうなので、もうすこしきれいにしてから、ここに載せたいと思います。
この農家はもともと私たちが材木を保管したり、職人さんに木を刻んだりしてもらうための作業場として手にいれたのですが、おまけのようについてきた、米蔵や金柑、りんごなど実のなる木々、そして勝手に使っていいよといわれている畑を眺めていると、いままで都会ではできないとあきらめていたことが、ここではできそうな気がしてきます。たとえば、陶芸の窯とか、思いっきり染色をして干すとか、日がな一日機織とか、自給自足めいたことができそうな・・・。本当の「自然な生活」の舞台がここに用意されているような気がしてきました。埃とくもの巣に負けずにこれからも手を入れていくつもりです。


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