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2005年5月 9日 (月)

分子矯正医学って?

4月の後半に京都に行ってきました。そこに本拠をおき、薬品ではなく、食事や栄養の摂りかたによって、人の身体、心の慢性的な問題を解決することを提唱している杏林予防医学研究所の山田豊文先生にお会いしてきました。アレルギーや化学物質過敏症、シックハウスの人達と関わるときに、いつも感じていたことがあったからです。というのは、住まいで改善できる症状はかなりあるものの、外に出ることが出来ない、仕事に就いたり、学校へ毎日通ったりといった普通の社会生活ができないなどの問題がどうしても残ってしまう。そのため、生きることはできても、人間らしく暮らすいわゆるquality of life(QOL)をある程度満たすということまでに改善するひととそうでない人がいるのです。

患者さんたちの話をいくつも伺う中で、食べ物の持つ重要さに気がついたのは、今から5,6年まえでした。アメリカで化学物質過敏症治療の先駆者であるのRea先生の本や、オーストラリアのLittle先生へのインタビューから、治療には住まいの環境整備が欠かせないこと、そして同時に断食や回転食を含む食物のコントロールが必須であることを知りました。

ドイツのルノー先生は、食物アレルギーではないと診断された人にも、必ずといっていいほどそれがあること、断食や、ビタミン、ミネラルの正しい摂取が必要で、それを行うことで化学物質過敏症もアレルギーも改善していくことを熱意をもって教えてくださいました。私自身そのことで、子供の頃から大好きで毎日1Lパックを空けていた牛乳にアレルギーがあることを知りました。それを絶つと、長年のアレルギー性鼻炎がいつの間にかなくなっていました。
ただ、これは全て日本以外の医療の話で、国内ではいまだに正しい診断すらされずに、最後には精神病院に入れられそうになってしまう始末です。いくら海外で進んでいても、日本のお医者さんが取り組んでくれなくては、絵に描いた餅のようでした。

山田先生はアメリカで分子矯正医学を修めた方で、日本で薬品によらない、正しい食事によって多くの現代病が改善できることを訴えています。日本の医療関係者の栄養知識の欠落の原因は、まず医大では習わないこと、次に薬を出すことで現在の保険診療が成り立っていること、日本の医学界の体質など、様々な要素がからんでいて、ビタミン、ミネラルといったことに目を向けようとしない状態が続いていることを山田先生は情けないこととお話されていました。
それを伺って思い出したのは、建築の大学では木造についても、建材の成分やそれが環境や人へ与える影響についても、ほとんど科目に入ってこないことでした。現在の1級建築士の資格保持者では、この問題は解決できないのは当然なのです。だって、習ったこともないのですから。
同じようなことは他の分野でも起きているのでしょうか。

ともあれ、心強い医学分野のご協力を得られることは、一歩も二歩も前進です!
とてもいい出会いであったと幸せな気持ちになりました。

帰りに清水の舞台を駆け込み参拝。改めて木造建築のすばらしさに感動しつつ、京都を後にしました。

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» 建築 [『建築』 建築辞典]
建築''構造物としての建築については、建築物へ''''関連用語については建築用語''へ----建築(けんちく)とは、人間がその内部空間において活動する為の構造物を、計画、設計、施工そして使用するに至るまでの行為の過程全体、あるいは一部。もしくは、そのような行為に... [続きを読む]

受信: 2005年5月 9日 (月) 17:40

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