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2005年7月14日 (木)

海からの贈り物 海藻糊 その1

レインファーム初夏2号でもとりあげましたが、漆喰の重要な要素である
海藻糊を作る現場を訪ねました。
千葉鴨川の少し北に上がったところに、断崖の海岸が広がるこの海岸の近く、
明治から続く海藻糊の問屋さんはありました。

日本の漆喰には欠かせない、糊料である海藻は、大葉つのまたなどの
海藻類で、良質のものは現在青森や北海道産が中心だそうですが、
昔(といってもほんの昭和の2,30年頃)はこの近くの浜でも
抱え切れないほどの海藻が収穫されていたそうです。
当時の海女さんたちが大勢で漁にでて、合間に焚き火に当っている姿を
写した写真を見せてもらいました。
手縫いの水泳パンツ一丁で、真冬の海に潜っていくその姿!
たくましく、とても生き生きとしていました。

ここに集まった三陸のつのまたは、昔どおりのやり方で蒸されて粉にされ、
「粉つのまた」という左官材料として出荷されていきます。
明治からの作業場では、レンガで組んだ蒸しがまや、水桶などが現役でした。

私達も使っている貝灰しっくいの原料である貝殻についても
いろいろな話を聞かせてくれました。
江戸時代などはアサリがよく取れたので、アサリを、現在は赤貝を
原料にしているけれど、他の牡蠣やホタテでは、同じようには壁として
固まらないのだそうです。
貝灰しっくいを作っている人も言っていますが、貝ガラにもその種類によって、
しっくいに使えるものとそうでないものがあるそうです。
ホタテのパウダー左官材もはやっているようですが、
これはそれだけでは固まらないのだそうです。
接着成分を別に添加しなくては、成り立たないのは、珪藻土と同じのようです。

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2005年7月 6日 (水)

ハイサイ!沖縄!その2

首里城に感動しながら、すぐ近くにある友人おすすめのお店に行きました。
昔の赤瓦の平屋の民家を活かした沖縄料理のお店です。
縁側に面した中庭を眺めながら、ソーキソバとジューシー(炊き込みご飯)に舌鼓!
何回も本島や離島で食べてきましたが、ここのが一番おいしかったです。

平屋の天井は一部が外されていて、見上げると直接赤い瓦の裏側が現れます。
古いのに、とても丁寧に使われてきたのがわかる、柱やろうかの床板。

ときどき思い出したように降るスコールのような雨のしずくが
深い軒先から零れ落ちるのを眺めながら、
こういう家に住みたいなあ!と縁側でつぶやく友人と私。
蚊も入り放題(沖縄はヤモリもいるよ)、冷房もない。
なのに、ずーっと座っていたいと思う場所。

ああ、東京には帰りたくないなあ・・・
と後ろ髪ひかれつつ、沖縄を飛び立ちました。
その手には、三線が・・・。毎日練習してます。P1010063

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ハイサイ!沖縄!その1

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沖縄に音楽を聴きに行ってきました。
まだ6月は梅雨が明けるちょっと前の本島では、怪しい雲が・・・。
雨にもめげず、屋外コンサートは大盛況でした。
三線(沖縄の三味線)やギター、ピアノの音が空に吸い込まれていきました。
都会でのコンサートといえば、あらゆるものが持ち込み禁止。
ここでは会場でオリオンビールやおつまみ、ジューシーと呼ぶ沖縄風炊き込みご飯が
売っていて、音楽を聴きながら堂々と酔っ払って盛り上がっていました。

音楽の興奮も冷めやらぬ翌日、首里城へ。
世界遺産となった首里城跡の石の城壁は、本州の城とは石の質もさることながら、
組み方が独特で、城壁の上端は曲線になっていて、やわらかい印象でした。
その上に忠実に復元された城門はまるで中国。
いくつかの城門をくぐり、首里城が現れました。
赤瓦の屋根を固定する大量の漆喰。日本の物よりもかなりのボリュームで塗りつけられていました。
この瓦は釉薬(うわぐすり)を使っていなかったという記録をもとに、焼き加減、土の配合などを
2年がかりで試作し、雨をはじく瓦を作り上げたそうです。
もうそれだけでも感動なのに、城の内部は全て赤と黒の漆塗りという豪華さ!
御座の装飾も、海の国らしく竜が金箔であしらわれていました。
建物のデザインをみていると、400年続いた琉球王朝が、
中国や日本、東南アジアとの交易で、文化の集積地であったことがうかがわれます。

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