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2008年9月19日 (金)

家づくりのココロ

基礎の鉄筋が細いのではないかというクレームを受けたことがあります。(実際にはそうではありませんが)
最近のハウスメーカーの基礎を見ていると、不必要に頑丈にできていて、何階建てのビルを建てるのかと思うほどです。(今までのような布基礎なら大丈夫だった土地に、重いベタ基礎を打ったために、地盤沈下したという話を地盤調査会社の人から聞いたこともあるほどです。)
同時に、見る目がないと分からない部分には最低の物を使います。そのいい例が土台。
皆さんも新築中の家の土台をみて、何の木か当てられますか?
私が近所をぐるっと見ていると、ベイツガ、ホワイトウッドのオンパレードです。これら外材は日本の気候では著しくシロアリや腐れに弱いことが実験でも実際でも実証されている木。そのため浅い切り込みを無数にいれて、そこから薬液を注入しています。基礎から上は薬と金物なしにはもたないような木ばかりが使われています。
どんなに立派な基礎をつくったところで、こんな木を使っていては、2、30年で建替えることになります。
私はこんなのは、ものづくりをする上で、詐欺に近いとさえ思います。
昔の家は2代3代と住み継いできたものなのに。
昔からのやり方に習って、栗の土台や桧、杉など国産の材ばかりを選んで、しかも手刻みで腕のある大工に頼んでいる仕事なのに、本当に心底がっかりして、涙が出ました。同時に設計者として施主にこのことをきちんと伝えられない未熟さを痛感しました。

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