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2010年7月10日 (土)

いぶし瓦を葺きました

Tonton_6


先月、上棟した現場です。
埼玉で土にこだわっていぶし瓦を焼き続けている瓦の窯元の和瓦です。
粘土の練り合わせ、寝かせ、焼き、いぶしかけのそれぞれの工程一つ一つが瓦の良しあしを決めていく、
そんな窯元のおやじさんの顔もいぶし銀に輝いています。
関東では現在窯で瓦を焼いているところはほとんどなくなっています。
けれども昔から、もともと重い粘土瓦は長距離運搬できなかったため、
地元で作られ、地元で使われたものでした。
高度成長期に作っただけ売れた時代、品質よりも安さと量を求められ、瓦の品質が落ちたのだそうです。
それでもこだわって手を抜かずにきたおやじさんは今も瓦を焼き続け、
次の代の息子さん達も立派な瓦職人となっています。

今は文化財の仕事が中心だそうですが、こうして普通の家に瓦を葺くのを楽しそうにしてくれました。

ところで写真を見るとわかりますか?
瓦の下に敷かれているのは、杉の薄板です。
杮(こけら)葺きの仲間で、関東ではトントン葺きといいます。
杉の板を重ね合わせて防水層を作っています。
一般の家で使うことはめったにありませんが、瓦にもっとも相性のいい下葺き材ではないかと思います。

アスファルトをしみこませた「アスファルトルーフィング」が一般的ですが、
これだと20年ほどで防水効果がなくなってしまいます。
ルーフィングは完全に水をシャットアウトするのですが、
温度変化や蒸れなどで劣化しだすと非常にもろく、水漏れを止めることができなくなるからです。

瓦は隙間だらけの構造。下に水が入ることを前提として、水が入ってもトントン葺きが水を吸っては瓦の隙間風ですばやく乾くことをくりかえし、非常に長い耐久性をもちます。

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