看板
2階にアロマのヴィ・アローム国立さんが引っ越ししてきたのをきっかけに
表の看板をリニューアルしてみました。
8年前のオープンの時に壁につけた鉄のサインも
ツタに覆われ、塗装もくたびれ気味。
思い切ってツタをバリバリと剥がして
木の板を張って、自然塗料の白で塗りました。
鉄のサインも自然塗料の黒とブルーで化粧直し。
自然塗料は、弱いというイメージがあるようなのですが、
石油から作られている現代の塗料が広まる以前は
軍艦の船体にも塗られていたそうです。
その頃は「自然塗料」という意識はなかったでしょうけれど。
現代のケミカルな塗料は有機溶剤の乾燥がとても速く、
それに比べると少しのんびりですが、
天然溶剤のなかでも揮発性の高く、アロマオイルとしても知られる
シトラスオイルを使っているので、いい香りです。
ヴィ・アロームさんでは人の体のためのアロマオイルですが、
こちらは家のためのアロマオイルといった感じです。
いろいろ試して、黒はとくに鉄と相性がよく、きれいに塗ることができるので
設計する家のベランダなどにはこの自然塗料の黒を使います。
おそらく顔料の成分が影響するのだろうと思います。
白は顔料が少ないせいか、透明感のある仕上げになるので、
木目を残したいときはちょうどよいです。
木目の見えないくらい濃くしたいときは、私はこれに胡粉を入れたりして
濃さを調整しています。
胡粉は牡蠣殻を20年くらい風化させてから粉にひいたもの。
おひなさまの人形の顔のおしろいが胡粉です。
いろいろ混ぜたりして試すのも楽しいですよ。
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