« オオナマズ | トップページ | 作品展のお知らせ(猫もの) »

2011年7月10日 (日)

化学物質過敏症 知ってね☆映画祭

7月9日に開催された映画祭に行ってきました。
午前中の「いのちの林檎」は以前下北沢で観たので、午後からの上映を観ました。

「フル・シグナル」(アメリカ映画)
世界中で爆発的に建てられている携帯基地局の近くに住んでいる人たちが発症している
電磁波過敏症を実例で取材していました。

海外ではマンションなどの屋上にアンテナを建てると、所有者に月額2,300ドル入ることから、
各社のアンテナが14基も林立していたりする、「ホットスポット」が増えているそうです。
健康だったのに、家族全員で頭痛や吐き気、めまい、鼻血、不眠の症状に苦しむようになり、
撤去をもとめている人たち。
中東のある村では、アンテナ基地局のある場所とガンの発症者の住んでいる場所が明らかに
重なっていることがわかり、村長が不便を覚悟の上、撤去させ、健康を取り戻した例もありました。

映画の中で、専門医が、「携帯のような高周波の電磁波はDNAの2重らせんを2本同時に切ってしまう。
通常、一本切れた場合は体は自然に修復することができるけれども、2本とも切れた場合は
修復ができない。これが、10年くらいのちに、ガンとして発見される」
と話しているのを聞いて、
電磁波も、いま注目されている放射線の親戚だったことを再認識しました。

放射線には体をつくっている元素のなかを回っている電子を弾き飛ばす「電離放射線」と、
そこまでの力はない「非電離放射線」に大きく分けられますが、
福島第一原発の放射線は「電離放射線」で、携帯電話の電磁波は「非電離放射線」に分類されています。

電離放射線は病院などでレントゲンを撮るときにも、鉛の壁で厳重に防護されているように、
外に出ると確実にヒトの細胞にキズを与えるのですが、
非電離のほうは、今までそこまでのエネルギーはなくて、電子レンジと同じく、近くなると
細胞を加熱する効果「熱的効果」があるので、脳みそに影響あるのではないか、
という議論がされてきました。
イギリスなどでは、子供の脳への影響を認めて、成長過程の子供については、携帯を使わせないように、という
方針をとっています。

「ミツバチからのメッセージ」(日本映画)
数年前から突如として養蜂しているミツバチが大量死していますが、その原因をさぐる映画でした。

テレビや新聞ではスポンサーの薬品会社に気をつかってか、「原因不明。地球温暖化か?」
などといって、原因をあいまいにしようとしていますが、
養蜂家の人たちは映画の中で、
「数年前から畑で蒔かれ始めた’ネオニコチノイド’系の農薬が原因としか、考えられない」
と口をそろえて言います。

名前の通り、タバコのニコチンそのものを濃縮したような薬ですが、
人間などの脊椎動物には影響が少ない、というのをうたい文句にして、
有機リン系農薬(サリンの仲間)に代わって登場。
ただし薬品メーカーの注意書きには、「ミツバチのいるところには使わないこと」と書かれていました。

この農薬の成分はミツバチも、私たちヒトも神経伝達に使っているアセチルコリンという物質に
化けて神経をずっと休ませないようにしてしまうものです。
巣箱から雪崩のように流れ出した、ミツバチの死骸をみて、ぞっとしました。

神経に効く、ということから、まだ未発達の胎児や乳児のころにこれに曝露されると
発達障害やADHD(注意欠陥多動症)などの発症につながる可能性が大きい、
と脳神経の専門家が警告していました。

また、この農薬、浸透しやすい性質のため、野菜を洗っても落ちないのだそうです。


この2つのドキュメンタリー映画と、現実に日本で起きている放射能汚染をみたとき、
いったいどちらのほうが、リスクが高いのか・・・。

これからの生き方を考えさせられます。


(あきこ)

|

« オオナマズ | トップページ | 作品展のお知らせ(猫もの) »

ケンチクと環境」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。