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2012年2月14日 (火)

「イエローケーキ」

ドイツ映画「イエローケーキ」を観ました。
原子力発電の燃料はウランという鉱物で、これを精製していくと黄色いケーキのような塊になるので、
こう呼ばれるのだそうです。

初めて知ったのですが、
ウラン鉱というのは、掘ってそのままでは使い物にならず、
掘った量の99%は使えない「クズ鉱」として汚泥として捨てられるのだそうです。

旧東ドイツ時代に掘られたドイツのウラン鉱山の「くず山」は、
まるでピラミッドのような巨大な遺跡に見えますが、ここから放射能がでるため、
掘った露天堀の穴に戻すために、いまなお巨額の税金が使われています。
精製した残りの「汚泥」はダムに溜められ、生き物の住める場所ではなくなっていました。

ドイツがあれほど早く脱原発を決断できたのは、この「負の遺産」によるところも大きかったのだろうと感じました。

ドイツは今は採掘していませんが、アフリカのナミビアやオーストラリア、カナダなどで
ウラン鉱が掘られ、原発の燃料となっているそうです。

私が一番印象に残ったのは、オーストラリアの原住民アボリジニの人たちの言葉でした。

先代が国の圧力に屈して採掘を認めた部族の土地が汚染されていくのを見て、
世界の人に訴えかけ、これ以上の開発を差し止めるデモをして、食い止めている子孫達や、
自分たちが代々受け継いできた森にウラン鉱脈があり、
大金持ちになれる可能性を知っていながら、開発を拒みつづけていることです。
「自分達はこの森から何でも手に入れることができる。それ以上はいらない」というような
ことを話していました。
こういう人たちの言葉を聴いていると、
目の前の利益に右往左往している現代の生き方が薄っぺらに感じてしまいました。

渋谷のUPLINKで上映中。
(あきこ)

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