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2012年2月22日 (水)

原発写真展のお知らせ

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福島の警戒区域に近い森や集落の今を切り取った、ロバート・ノース氏の写真展が開かれています。
先日見に行きましたが、とても美しい写真ばかりです。
こんな悲惨なことがあった場所なのに「美しい」というのは、不謹慎と思われるかもしれません。
けれども、これまで見てきたいろいろな原発・震災関連の写真とは全く違っています。
紅葉する森の木々、朝もやの中の国道。
一見美しい森や自然の中の集落に、人がひとりも居ない。
誰もいない交差点に灯る信号機の光景は、失われたもので一杯になっているように見えました。
一枚一枚の写真に付いた、キャプションには、通常の放射線量の100倍とか、50倍とか様々な数字が添えられています。写真には映らないことが、かえって恐ろしく感じます。

この展示は今週の金曜日まで、原宿のギャラリーで開かれています。
詳しくはこちら
場所がら、通りすがりの若い男女や、面白いファッションの子達が入ってきましたが、
どの人も真剣に観ていました。

たまたま受付の手伝いをしていて、ノース氏が取材して撮影した、南相馬の保育園長さんのお話を聞くことができました。
彼女は、海外の報道関係者から
「どうしてこのような汚染地域に子供たちをとどめておくのか。どうして避難させないのか。」
と責められたと言いました。
その保育園の子供たちの親の多くが公務員であったり、
様々な事情から遠くへ逃げることができないのだと彼女は辛そうに語っていました。
子供達が居る限り、出来る限り側溝や木の根元といった線量の高いところにいかないように
苦心を重ねているようでした。
その土地で根を張って生きてきた人達が、都会の人間が思っているほど簡単にそこを離れることができないのだろうと感じました。
もし自分がこの写真の土地に住んでいたら、どう行動しているだろうか。

(あきこ)

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