2018年7月 1日 (日)

手刻みの上棟

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上棟。
大工さんが手刻みした柱や梁を組み上げているところです。
今の木造はほとんどがコンピュータ入力で機械が加工する「プレカット」。
カンナやノミのような手工具で大工が一本一本腕を振るう家は今やレアな存在となってしまいました。
コンピュータで加工したほうが精度がいい、と思われがちですが、こればっかりは逆です。
経験を積んだ大工さんが刻んだものは、一度組むと外れないくらい、木と木がぴったりとはまります。
一方、プレカットは簡単にスポッと外れます。
どうしてでしょうか?

木は節や繊維があるので、反ったりねじれたりします。大工さん達は、それを予測して微調整しながら、木を刻んでいるんですねー。これはコンピュータにはできない技術。
この日も「カーン、カーン」とカケヤで木をたたいて組む音が響いていました。

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2018年3月 2日 (金)

気流止めは万能?

中古の家のリフォームで、いつも悩むのが断熱材。
今どきの家は、外壁から雨漏りした場合でも、その裏にある空間「通気層」で
乾燥させることができますが、古い家はそういう作りになっていません。

それでも柱や土台が腐らずに残っているのは、雨漏りしても壁の中は床下や天井裏とつながっていて、いつも空気が流れているので、水が乾いていくからです。

家にとってはこれが一番なのですが、住む人にとっては、壁に風が流れていると寒いわけで、「足元が寒い。壁際がひやっとする。」と言われる原因となっています。

そこで、ここ数年で「気流止め」というものが一気にメジャーになってきました。

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これは床下からの冷気を壁に入れないために詰めた様子です。

雑に見えますが(笑)下にはぎっしり詰まってます。

ただし、高気密高断熱の設計者から見ると、これはアウトと言われちゃいます。
「気密フィルムがついてないなんて、だめだよ」

「フィルムがないと部屋からの水蒸気が壁に入ってきて、結露しちゃうよ。」

気流止め万能!みたいな感じで言われちゃってきたのですが、
私は悩みつつ、リフォームではフィルム付の気流止めは使わないできました。

なぜなら、外壁から雨が入ったら、壁の中が濡れた状態になりますが、
木はすぐに腐るものでもないので、閉じ込めるようなことをしなければ乾きます。

もし、フィルム付の気流止めを詰めてしまったら、
乾くことなくずーっと木を湿らせ続けてしまうのではないか、と思っていたからです。

これではほんとに木が腐ってしまいます。

この3月、ようやく国土交通省がこの問題点をはっきり示したガイドラインをつくったそうです。

中古の家では、気流止めをいれると、逆に雨水による材木の腐食を招く場合があることが
ようやく認められました。

ただし、新築の場合や、中古でも外装から根本的にリフォームするような場合は、これに当てはまらないケースがありますので、一度現地調査をしてからプランをつくるとよいでしょう。








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2017年4月26日 (水)

リフォームの問題(石膏ボード編)

我が家のリビングリフォームも8割方終わり、
残すはいよいよキッチンのみとなりました。

そこで、大きな問題が。
個人でリフォームをする場合、ごみの処分が難しいことがあります。
石膏ボードや断熱材等は、「産業廃棄物」なので、
一般ごみでは受け付けてもらえません。

仕事では、工務店さんが産廃処分場に持っていくのですが、
DIYだとそうもいきません。

このあたりで受け付けてくれるところを調べてみました。
石膏ボード屑を受け入れてくれるということで、行ってみました。

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8畳のキッチンと8畳の砂壁の和室に使われていた石膏ボード。
全部で720kgでした。

ところが、その会社では石膏ボードにくっついている砂壁やモルタルを
分別していなければ、「石膏ボード」ではなくて、「モルタルくず」として
受け入れるので、高くなるということでした。
おおよそ7万くらいになるということでした。

さらにケイカル板や断熱材は受け入れできないということで、
困りました。

産廃処理業者は、品目ごとに営業許可を取っていて、
受け入れたものについては、最終処分場まで「マニュフェスト」伝票で管理されます。

そこの会社では受け入れたくてもできないということでした。

さて、困ったなあということで、近くにあったもう一社へ。

こちらはケイカル板や断熱材の産廃許可を持っているので、
すんなり受け入れてもらえました。
1袋ずつ中身を確認してもらい、ヤードで分別されていきました。
ここでは、砂壁のついた石膏ボードでも40円/kgで、27600円。
ケイカル板は20000円/㎥で、今回はガラ袋4袋くらいだったので4000円ほど。
締めて、32650円(税込)でした。

しかも、驚いたことに、この会社はTポイントカードでポイントが貯まるそうで(笑)、
ポイントもしっかりつきました。

ヤードでは、手作業で1つずつ分別していたり、所員の方々の動きがきびきびしていて
プロフェッショナルだなーと思いました。
通りかかる所員の方から挨拶してくださるのも気持ちよかったです。

あと、軽乗用車で助手席に乗る程度のごみを持ってきている一般の人を
見かけたりしました。
昔とはずいぶん雰囲気が違うなあと感じました。

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2017年1月16日 (月)

上棟の餅まき

冬晴れの上棟式。
にぎやかな「餅まき」で始まりました。
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いまどき珍しい(都内では特に)のですが、
施主さんの強いご希望でした。

お団子やお菓子、おひねりが撒かれ
子供たちが夢中で拾ってます。

工務店さんからも、鳶さんの木遣り歌が披露されて、
盛り上がりました。

私も、上棟式で餅まきするのは本当に久しぶりで
楽しかったです。

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2016年1月28日 (木)

三鷹のカフェ

三鷹駅近くで、カフェの工事が始まりました。
昭和のマンションの1階です。
何もないがらーんとした空間ですが、
これから居心地いいカフェに変身する予定です。

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2015年10月14日 (水)

柱をさがしに森へ

設計中のKさんの家に使う柱を選びに
山へ行ってきました。

ちょうど鮎の時期ということで、黒羽の観光やなで待ち合わせ、
お昼をいただきました。

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やなの上に鮎がピチピチと跳ねてます。
子供達が大喜びで手づかみ。

鮎の塩焼きと鮎の釜めし、鮎の刺身をほおばって
いざ山へ。

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天然の絞り丸太を30年以上前に植えたそうで、
独特の凹凸があります。
一般的に絞り丸太というと、人工的に凹凸をつけてあるのですが、
これは本物。人工的な凹凸とはちがって、野性味が魅力です。

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Kさん一家と相談して、太目の木を選びました。
お神酒を捧げてから、切り出します。

倒す側から切り込みをVの字にいれます。
この入れ方で倒す方向を決めるので、とても経験と技術がいるそうです。
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反対側からチェーンソーを入れていくとメリメリっと倒れ始めます。
安全のため、ワイヤーを使っています。

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木と木の間、狙った通りに倒れました。
このままの状態で少し乾燥させてから、製材することになります。
製材所から工務店の作業場に行き、大工さんが加工してKさんの家になります。

この柱は、土間玄関から階段を上るところに使われる予定です。
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自分の家の大黒柱に乗っかって喜ぶKさんファミリーと私。
河合工務店の会長と社長。
みんな木が大好きなんですね。

こうして材料切り出しから一緒にできるのは、いまどき珍しいです。

この森の気持ちいい空気を家につなげていけたらいいと思います。


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2015年3月24日 (火)

城山さとのいえオープン

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3月22日 城山さとのいえがオープンしました。

ちょうど目の前の畑で菜の花が満開で、とてもきれいです。
この畑は用水を引いてあって、夏には田んぼになります。

オープニングイベントでたくさんの屋台やワークショップが
催されていました。

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今日は中も外も人でいっぱい。
厨房も食べ物を作る人で賑わっていました。

市民参加の協議会での話し合いを元に
飲食の営業ができるようにデザインしましたので、
将来、地場野菜カフェみたいなものができるとうれしいです。

国産材や薪ストーブ、風の取り入れ方の工夫等、
エコな工夫については、また・・・。










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2015年2月 3日 (火)

薪ストーブと湯たんぽ


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朝、薪ストーブに火をおこしておくと、
余熱でお湯ができます。
ブリキの湯たんぽにトクトクと注ぎ、
タオルを巻いて、巾着袋にいれれば、
じんわりほっかほか。

一日机に向かうときは、足元にコレがあると
部屋の温度が低くても、快適です。頭寒足熱。


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30代のころだったか、わけもなく「やかん」ブームが訪れ、
いくつか持っていました。
これは西荻窪の古物屋さんでみつけた、
古いホーローのやかん。

私「コレって水、モレませんかねー。」

古物屋さん「大丈夫。うちのやかんは全部水入れてみてるから。」

途中で取っ手を固定する鉄金が折れちゃったんですが、
夫にボルトで直してもらい、復活。

10年以上経ってると思いますが、いまだモレずに健在です。

(あ)

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2015年1月22日 (木)

「伝統的木造住宅はどこにむかうか」フォーラムに参加してきました。その3

みなさんの家にも1つくらい室温を測る温度計があるかと思います。
冬にエアコンを運転して温度計が「室温26度」になっていても
なんだか冷え冷えするなあと思ったことがある人も多いでしょう。
これは何ででしょうか。

周りの壁や床が冷えていると、いくら空気を暖めても冷えを感じる、
それが人間の体。
壁や床の表面の温度を「放射温度」と呼んだりします。
知らず知らずに「放射温度」を感じ取っているんですねー。

不快になると、人はカラダの「備蓄」を消費して
平常の体温を保とうとします。

宿谷さんの講演では
夏にエアコンを使って26℃にした部屋にいる人と
エアコンを使わずに通風だけで室温が30℃の部屋にいる人を
比べたデータが報告されていました。

面白いことに、通風だけの部屋にいる人のほうが、
エアコンの涼しい部屋の人よりも「備蓄」を使っていないというデータでした。

つまり、通風だけの部屋のほうが「快適だなあ」
とカラダが判断したわけです。

エアコンは部屋を冷やすのが目的ではなくて、
人を快適にするために使うわけですから、
これでは電気の無駄遣いになっているかもしれません。

Kura3←築100年の穀物蔵の修復




この講演を聞いているとき、思い出したのですが、
私の祖父母の家は東北の山の中にあり、私が子供のころは
冬は雪で埋もれていました。
ところが天気のいい日は縁側を開けっぱなし。
測ってはいませんが、きっと気温は10℃以下だったでしょう。
でも縁側に降り注ぐお日様で暖かく快適でした。

太陽の「放射温度」が私を暖めていたわけですね。縁側最高!

なるほどー、「放射温度」をコントロールできればいいのね、
では、壁や屋根、床にたっぷり断熱材を詰め込んじゃおう!
と走りだしたいところですが、云うは易し、行うは難し。

実際に断熱材をきっちり施工しようとすると、現場ではいろんな問題が
でています。
ここでもまた、断熱性能に走るあまり、「人」の健康が忘れられています。
最近の「断熱材事情」はいかに?
また別のページで・・・。







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2015年1月 8日 (木)

「伝統的木造住宅はどこにむかうか」フォーラムに参加してきました。その2

H25省エネ基準は大きく分けて、2つの条件があります。
1つ目は、最初に「分厚いコート」に例えた「外皮」。
2つ目は、住んでから使う冷房や暖房、給湯等で使う
消費エネルギーの合計。
この2つが基準をクリアしていれば、めでたく合格、という内容です。


「伝統的木造」の家は柱や梁が見えていて、土や板で壁をつくっていく
「真壁(しんかべ)」が基本です。
「外皮」である柱や土壁にはどうしても隙間が空きやすいし、
土壁だと壁の中に断熱材を入れるのがそもそも結構難しいのです。

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外壁を全て土壁で設計したこともありますが、断熱材を入れるために
柱を5寸(15㎝)にしてスペースを確保しました。
それでも今回の省エネ基準はクリアできないでしょう。

断熱性は見劣りしますが、隙間があることで、雨漏りしても乾きやすいという
特徴があります。
伝統的木造の家はこの特徴がゆえに軽々と100年は持つ。

それゆえ、1つ目の「外皮」基準のように全身分厚いコートを着るような
構造になっていません。

2つ目の消費エネルギーの合計については、公の用意したソフトに
入力していきます。
不思議なことにエアコンを使わない家でも
エアコンがあることにしないと先に進めない!ようです。

フォーラムでも報告されていましたが、伝統的木造の家を建てるような
人の多くはアンチエアコン派だし、できるだけ余計な家電を持たないように
暮らしていたりする人が多いです。

「入力しやすいようにするため」に作られたソフトのために
実際と違う結果が出てしまうわけで、目的と手段が逆転してます。
(最近、そういうのが多い気がしますが。)

フォーラムでは長年伝統的木造を設計されてきた方々による
調査結果が報告されましたが、やはり現状ではH25省エネ基準を
クリアできるものはなかなか作れないということでした。

「伝統的木造」については、「文化的な側面」を尊重してもらうために
例外を作ってもらうように働きかけていこう、という内容でした。


フォーラムの中で、私がとても面白いなあと思った講演は
宿谷昌則教授のお話でした。
(つづく↓)

「伝統的木造住宅はどこにむかうか」フォーラムに参加してきました。その3

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