2015年9月30日 (水)

水素ってバラ色なの?という疑問

トヨタのミライという燃料電池車が話題になっている。

水素が燃料であるため、排出されるものは水であるという車。
国を挙げて新しい産業として、進めていこうとしている、らしい。

しかし以前から、疑問があった。
水素はどのように作るのだろう?
水素は水を電気分解すればできる、というのは中学生でも知っている。

でもこれでは大量の電気が必要となる。
今の日本では電気をつくるのは水力発電か、火力発電か、原子力である。

これでは水素エネルギーというよりは結局電気エネルギーなのでは、と思っていた。

「走る原発」エコカー~危ない水素社会~という本を読んでみた。
水素を作る方法が大きく3種類あると書かれている。
その中で、二酸化炭素を出さずに最も現実味のある方法として熱化学法というのがあって、
具体的には高圧ガス炉という原子炉を使うことになる可能性があると書かれていた。

この本の真偽は僕にはわからないけれど、
いつも新しい技術が出てくるときには、その負の部分が隠されることが多いように思う。

よく「科学的な分析結果」とか言っているけれど、
科学自体がその時の政治や産業界などの影響を受けているということを
忘れてはいけないと思う。

原子力発電所の事故で、痛感したこのことを、また水素で繰り返すのではないか
と不安になる。

(タカシ)

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2014年10月 1日 (水)

暖仕込み味噌2014 天地返しの巻

6月の30℃を超える日に仕込んだ「暖仕込み味噌2014」、
天地返しをしました。

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蓋をあけたところです。
木の落とし蓋の上に醤(ひしお)が上がっています。
毎年2樽仕込むのですが、発酵の度合いやカビの多さ、香りなどが
まるで違います。

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左が杉の蓋、右が今年新しく作ったヒノキの蓋です。
醤の量もカビの多さもまるで違いました。
同じ場所に置いてあるのに、ちょっとした違いでこんなに差がつくのですねー。

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この恐ろしげなカビの下にはきれいな未成熟の味噌が発酵中。
味噌にカビが付くと「捨て味噌」が多くなるので、
木蓋の下にビニールでカバーして、塩を載せてカビ防止してあります。

一度取り出して、上にあった味噌を下に、下にあった味噌を上にします。
そして蓋をして、天地返し終了。
例年なら、この後はカビが一切生えずに無事熟成が進むのですが、
今年は初めての「暖仕込み」。
がんばれ、麹!
負けるな、麹!



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2013年11月30日 (土)

原発について知りたいことが書いてある本

クレヨンハウスから出版されている
「わが子からはじまるクレヨンハウス・ブックレット」
というシリーズは、原発のことについて多方面から
わかりやすく書かれた本です。

このブックレットを知ったきっかけは、報道写真家の
樋口健二さんの講演を聴きにいったことでした。
樋口さんは原発被ばく労働のことを40年前から
追い続けている人です。
その講演の内容がブックレット009にわかりやすくまとめられています。

このブックレットは13冊あり、100ページもない手軽な本ですが、
内容は、知りたかったけれどわからなかったことが
ボクが分かるように書かれてありました。

とりあえずすべて買って読んでみました。
とくに面白かったのは、城南信用金庫の理事長・吉原さんの話。
金融という側面から観た脱原発へのアプローチをしているのが
新鮮で力強く感じました。

そのほかにも医師、哲学者、ジャーナリスト、技術者から観た
原発の話。とてもわかりやすく、ためになりました。

読みやすい本なので、おススメです。

(タカシ)

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2012年8月 5日 (日)

独立のための参考書

国立で木工房を開いて12年になります。
独立当時、うまくいくアテは何もありませんでした。
かといって、絶対に失敗する理由も見当たりませんでした。
いろいろとアドバイスをくれる人もいました。
「まず機械を揃えるのに、最低300万は必要だろう」
「大手の取引先はあるのかい?」
「工場は借りてあるの?保証金は結構かかるんだよ」
どれもありませんでした。
持っているものといえば、50万円の現金と、少々の電動手工具。
あとは、少々の材料と、大量に売れ残っている作品でした。

そんな中で、参考になった本が2冊ありました。
1つは、司馬遼太郎「菜の花の沖」
もう1つは、忌野清志郎「ロックで独立する方法」

「菜の花の沖」は、独立するちょっと前から、独立後も何度も
読み返していました。
主人公の高田屋嘉平が一雇われ船頭から、
自分の船を持って、北風家から独立するくだりが大好きでした。

驚いたことに、そこに書かれているのと同じようなことが
自分に起きました。
たとえばスタッフだったときにはとてもよくしてくれた人が、
独立した途端、陰で悪い噂を流していたり、
ボクのことなど何とも思っていない風だった人が、
思いのほか喜んでくれ、応援してくれたことなど。
大小の差、時代の差こそあれ、人間の気持ちというのは、
変わらないのだなあと思いました。

それ以降、仕事で人とうまくいかないような時は、
いつもこの本を読み返しています。
そのたび、仕事を続けていく上で、参考になることを発見します。

もう1つの「ロックで独立する方法」は、2001年前後に、
『ロック画報』という雑誌で連載されていたと思います。

この本は「ロック」で独立する方法となっています。
成功する方法ではなくて、独立する方法となっているのが、ミソです。

すべての仕事についての気構え、と読み替えることができると思います。

たとえば、サラリーマンがいやで会社勤めを辞めた人が、
蕎麦屋の看板をあげる、というくだり。

「うまくいくという自信はどこから生まれてくるのか?」という質問に、
「まあ、『努力』ですかね。」と答えているくだり。
さらにその「努力」ということについての考え方が
当時のボクにとっては、とてもしっくりときました。

詳しくは、ぜひ本文を読んでみてください。

この2冊に共通するのは、昔から言われていることが
書かれているのだと思いますが、
内容よりも誰が言ったのか、自分がいつ聞いたのか(読んだのか)が、
重要なような気がします。

(イトウタカシ)

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2012年5月 8日 (火)

土のコレクション

7,8年くらい前だったか、表参道のクレヨンハウスで、たまたま目に飛び込んできたこの本。
左官の土が好きで、旅に出た知り合いにも頼んだりして「土集め」を始めた矢先、
一も二も無く、この本を手にしてコーフン気味にレジに走ったのでした。

ページをめくるごとに各地の土が地図と一緒に一覧できます。
黒、黄土色、茶色、黄色、ピンク、オレンジ、赤、白・・・。
私の住む関東は、ローム層の上にある「黒ボク」と呼ばれる、真黒な土。
それに比べて、関西の土は、淡い黄色や赤、黄土色といった、明るい色がたくさん。

土の色はそのままその地方の土蔵とか、瓦の色とつながります。
まさに、郷土色ですね。

そういえば、一昨年に完成した「土の家」も、埼玉・深谷の土壁と瓦でした→記事「土壁塗り真っ最中」
本を読み返してみると、ありました、深谷の土。
地味ながら、存在感のある土の色なのですが、
日本の伝統色名で、近い色を探してみたところ、「生壁色(なまかべいろ)」が
一番似ていました。(そのまんまですね)

これを読むと、足元の土を見る目が変わりますよ。

Tuchikore

(「土のコレクション」栗田宏一/フレーベル館)

(あきこ)

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