憧れのブロッケンの怪物に会う
お盆に南アルプスの仙丈ケ岳に登りました。
初日は小雨が降ったりやんだり。ガスが出ていて、風景が見えませんでした。
ひたすら歩き、仙丈小屋に着きましたが、何も見えず。
ところが、一休みしていたら、突然一気にガスが晴れ、
青空、そして目の前に仙丈ケ岳が現れました。
30分くらいだったでしょうか、またガスが出てきて真っ白の世界へ。
「これじゃあ、星も無理かねえ」
ところが、夜12時ごろ、小屋の中がざわつき始めました。
外に出てみると、満天の星!
ちょうどペルセウス座流星群が見られる時期だそうで、
ぼーっと上を見上げていたら、流れ星がいくつも見えました。
1時間ほどすると、またガスの世界へ。
しかしこの悪天候のなか、壮大な仙丈カールと、満天の星が見えたのは
ラッキーでした。
次の日、ガスの中、初日にはいかなかった仙丈ケ岳の頂上を目指して出発。
と、頂上間近でみるみるガスが晴れてきました。
30分前まで、真っ白で何も見えなかったのがウソのよう。
このガスが多いことと、急に晴れたことで、ブロッケンの怪物に会うことができました。
小学校のころ本で読んだ、「ブロッケン現象」を僕は初めて体験しました。
虹の中に自分の影が映りこんでいます。
今回Nさんと3人で登って、みんなでブロッケンになれました(笑)。
その日は、下山するまでの間、360度のパノラマに囲まれながら
稜線歩きを楽しみました。
久しぶりだったので、歩けるかどうかみんな不安だったのですが、
結構歩けてうれしかった!
ホシガラスも見れてうれしかったなー。